演奏への講評
エスポアールの演奏は大好評もありますが、酷評も多々あります。ロックやラップが３回の食事よりも好き！という人もいれば、自分はバッハ以外は聴かないという人もいます。音大を卒業しても卒業生にはバイオリンは天下一品の演奏だが、サックスは音も出せないというのがあたりまえですから、音楽の趣味とか得意領域は人それぞれ。エスポアールに波長の合う合唱人もいれば、気に食わん！とおっしゃる大音楽家もおられる。それでいいのです。
講評を紹介します。
「いい声をお持ちですね。いいアンサンブルされていますね。深い祈りを聴かせていただきました。日本語になって北の海を素敵に表現！ｐｐの表現うまいです。このメンバーなら、まだもっと四声のハーモニー・メロディーのうねり出せるぞ！Espressivoすてき！」
かなりエスポアールを絶賛する講評です。読んだ時、お尻がむずむずしました。まったくこっちに向いてくれてる音楽家の方のお言葉でした。
格調高い演奏。母音が浅いのでラテン語の語感に少し乏しい。一人一人の技量は非常に高く意欲的に歌っていてとてもよい。やはりいい声だと思いますが、１曲目と同じ声なのは少し？全体的にノド近く鳴るので、も少し息の流れにのせると遠くにとぶ。したたるような音楽の流れ（アゴーギクニュアンスのつけ方）はとても良い。ありがとう！
演奏曲によって発声や歌い方を変えたらどうか？それができる実力があるんじゃないかというご指摘です。うれしいなーという感想です。そんな器用なことできるんかなー、エスポアールの面々に。次頑張ってみます。トップバッターで朝の早い時間に演奏したが、まあまあ聴くに耐える演奏だったようだ。この講評をいただいた後からずーっとエスポアールでは、練習中何かあるとすぐに「アゴーギクニュアンスな感じやったな、今の部分は」とか「もうちょっとアゴーギクにやらんといかんで」とか、団員のコメントが専門音楽的になってしまいました。
声楽家の集まりのような合唱団。ひとりひとりの声は非常に魅力的だがハモらない。 ヴィブラートが邪魔していることもあるが、とにかく音程が悪い。Sopはほとんどフラット（特に下降音）。内声はよく上ずる。声がいくらつややかでも音程がないとコーラスには聞こえない。御一考を。音符の読み違いも（半音） 偉そうに すみません。
これは今のメンバーになってから10年目の演奏時にいただいた講評。酷評である。この講評者にとっては大嫌いな演奏だったようだ。ソリストをたくさん抱えるエスポアールの演奏の弱点をついているが、個性が強い集団であることをしっかりアピールできているとも言える。音程は重要だ！わかっている！
独自の雰囲気を持った合唱団で、それぞれの個性を大切にしていることがよく理解できます。きっと数多く歌ってこられたのでしょう。気持ちよく歌っていて個々のレベルは高いと感じさせられます。が、声質や発声の統一がなされていないので、そこをそろえるともっとよくなると思います。男声にくらべ女声がソリスティックすぎてサウンドが逆三角形に感じられます。ヴィブラートはコントロールし、かけるポイントを決めて。貴重な合唱団ですから頑張ってくださいませ
この講評には講評者の性格の良さがにじみ出ています。そして個性強く、目立ちたがりの集りの合唱団であることを見抜いておられ、頭が下がります。特に女声の傾向を鋭く言い当てておられます。エスポアール結成当時から、「ひとりひとりの個性を大切に、その個性をなくさず、融和させ、一段高い音楽の完成を目指す」ことを目的に活動してきたわがエスポアールは、これからも音質も発声もひとりひとりが一番いいと信じている道にいちゃもんつけず、個性を一番尊重していきますので、そのハードルは超えられそうもありません。すみません。
３０年すばらしいですね。楽しい団紹介みごとでした。４０年ー５０年大丈夫ですよ。コンサート頑張ってください。なつかしい曲をステキなコーラスでした。まずいい声！男声が特に自分の世界で楽しんでいるのがよくわかります♪♪コーラスはやはりこうありたいですね。女性たちは若い人ばかり。３０年前は０歳？アルトが少し増えればいいですね。「ここに幸あり」めちゃくちゃなつかしかったです。涙が出ました。ラストのｒｉｔ．もばっちり！とても楽しくステキな時間ありがとうございました。
２０１２年の合唱祭で東京物語の抜粋をやった時の講評です。典型的な古典的合唱曲をコンクール的曲作りでご披露するよりも、銀座カンカン娘の演奏が好きな音楽家の意見です。合唱は何よりも自分たちの世界で楽しむということが最大の喜びという姿勢に拍手したいお考えのようですね。今回の演奏は、実はエスポアールらしくというのとは少々違っておりまして、非常におとなしい演奏を無理やり心がけたつもりでした。エスポアールの面々が個々それぞれに本気で楽しんでしまうとそれはそれで後々ご批判爆発となること必至。今回は大変セーブした演奏でした。直前おっつけ練習の成果ありでした。
関連ページ
- 曲１
- 演奏履歴
